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睡眠不足改善でこころとからだを健康に!睡眠指針12ヶ条とは?

良い睡眠でメンタルヘルス対策

閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声 

夏を代表する俳句として有名な松尾芭蕉の一句。

全国的に梅雨明けを迎え、本格的な夏到来の季節になりました。

朝は蝉の「ミンミ~ン」という声で目を覚まし、二度寝を許さない大合唱は夏の風物詩でしょう。

しかし暑さで夜の寝つきが悪かった日は、この蝉の声がけたたましく聞こえ爽やかな寝起きを阻害しメンタルヘルスにも影響を及ぼしてしまいます。

「健康づくりのための睡眠指針12か条」とは?

日本人の5人に1人が睡眠で悩んでいるという統計があります。

良質な睡眠が確保できないと、睡魔に襲われて集中できなくなることや、安全が求められる仕事では事故につながってしまうなど軽視できない問題です。

睡眠は食事、運動、飲酒、喫煙などの他の生活習慣と同様に、人間の健康と深く関係しています。こころとからだの健康づくりに重要で、こころの不調では身体の不調、不安、抑うつ状態になり感情調整・建設的な思考力・記憶能力を低下させます。からだの不調では、ガンや心疾患、脳血管症患等の生活習慣病を引き起こします。

厚生労働省は「健康づくりのための睡眠指針12か条」を2014年に発表し国民に睡眠の重要性を呼びかけています。

  1. 良い睡眠で、からだもこころも健康に
  2. 適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを
  3. 良い睡眠は、生活習慣病予防につながります
  4. 睡眠による休養感は、こころの健康に重要です
  5. 年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を
  6. 良い睡眠のためには、健康づくりも重要です
  7. 若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ
  8. 勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を
  9. 熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠
  10. 眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない
  11. いつもと違う睡眠には、要注意
  12. 眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を

睡眠について関心を持ち、睡眠不足にならないように意識をして行動をすることが心身の健康にとても重要です。

眠りに悩みを持つ方は、日常で睡眠不足改善にどのようなことをしたらいいでしょうか?

睡眠というと寝る前の行動を改善しなくてはと思われがちですが、実は「朝食を食べる」ことで良質な睡眠をもたらすことができます。

こころとからだの健康に効果的な「トリプトファン」

日中はセロトニンの分泌でやる気やモチベーションの向上、夜はメラトニンに変化し精神安定や睡眠促進を促してくれます。トリプトファンが多く含まれる食材は豆腐・納豆・味噌やしょうゆなどの大豆製品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、他にも米などの穀類や卵やバナナなどです。普段私たちが口にする食材ばかりですね。

「朝は食べない派」や「食欲が湧かない」という方も、牛乳とバナナだけ、もしくは納豆とご飯だけでも朝食を食べることで睡眠に変化が起き、寝つきや目覚めが良くなることができるかも知れません。

セルフケア研修では、睡眠とメンタルヘルスの関係や寝酒がもたらすこころの病についても学ぶことができます。正しい知識を習得し従業員様が日常生活で実践できるような教育研修を提供いたします。